2014年4月22日星期二

アジアの緊張煽る中国の行動

中国は国内における正統性のために、この緊張関係を煽り、利用しようとした。中国は米国を、米中「大国関係」の合意に引き込もうとした。また、米国の同盟 国、特に日本とフィリピンに中国への譲歩を迫るよう、米国政府に圧力をかけた。同盟国は米国政府に対する不安を多少抱いていたが、同盟関係を米国の外交政 策の中心に据えるオバマ政権の姿勢に変化はなかった。13年10月の日米「2プラス2」が格好の例だ。

 さらに、14年にリバランシング政策を一層強化することになる。きっかけは、中国が東シナ海上空に防空識別圏(ADIZ)の設定を発表したことだった。 すでに韓国と日本が領有権を主張している空域にADIZ設定を宣言するという唐突かつ一方的な行動は、誰かが立ち上がって事態を食い止めない限り、中国が 段階的に同地域を侵略しかねないということをアジア地域に思い出させた。

 ADIZ設定の発表を受け、ジョー・バイデン米副大統領が中国に飛んだ。副大統領は中国の習近平国家主席との会談に5時間ほど費やしたが、国家主席は中 国の一方的なADIZ設定宣言に近隣諸国が反対する理由を理解できないふりをした。副大統領がワシントンへ戻ると、大統領2期目の外交政策・国防チーム は、中国のテイラーメード型威嚇に対して厳しい対応を取ると決めた。

 しかし、こうした緊張を一段と複雑にしたのが、日本の安全保障の役割を安倍晋三首相が事実上正常化させたことをめぐる物議だった。中国の強硬な主張を避 けるためには日本は従来の遠慮や自制を多少取り除く必要があり、それを理解する日本人は増えている。しかし、依然集団的自衛権と防衛輸出の可能性について は国内で意見が割れている。

 だが、経済的、政治的に日本を復活させようとする安倍首相の計画に対して、中国は大きく反発した。一部の日本人による歴史修正主義的で残念な発言は、安 倍首相自身の政策課題を損ねた。控えめに言っても、日本政府は地域に対して、より積極的な日本のスタンスがなぜ地域の平和に大きく貢献するのかを十分に伝 えることができなかった。13年末の靖国神社参拝は、日本の意図に関する議論に拍車をかけただけだった。

 今年はこうして、米国がまだ見かけ上は撤退を続け、アジアがさらなる混乱と不確実性に陥り、日本の急激な経済・安全保障プロジェクトがいくぶん危うくなった状態で幕を開けた。

 1月下旬になると、リバランシング政策の新たな改訂版がメディアをにぎわせた。米国家安全保障会議(NSC)のアジア上級部長で中国専門家のエバン・メ デイロス氏は日本の共同通信とのインタビューで、日米同盟に対する明確な支持を表明。中国のADIZは「挑発的で不安定化を招く」とし、南シナ海で ADIZを設定しないよう中国に警告した。

 同じ頃、東アジア・太平洋担当国務次官補のダニエル・ラッセル氏は米議会で証言し、なぜ中国が南シナ海のほぼ全域に対して領有権を主張することをやめ、 その代わりに、海域全体でなく陸上施設の領有権を訴えることで慣習的な国際法に従う必要があるかを説明した。同氏はまた、海上における中国の悪しき行動を 槍玉に挙げて批判した。

 一方、岸田文雄外相とケリー長官はワシントンで会談。両者は日米同盟を再確認し、中国の危険な強硬姿勢に対して警鐘を鳴らした。ケリー長官はこの会談に 続いてアジアを歴訪し、訪問先で抑止と同盟、そして事態のエスカレーションと衝突を避けるための対策の必要性を強調した。タオバオ代行

2014年4月16日星期三

誰もが驚くスーパーゴール

[4.15 ACLグループリーグ第5節 横浜FM2-1全北現代 日産]

 会場がどよめいたスーパーゴールで試合の流れは一変した。グループステージ突破のためには是が非でも勝ち点3を獲得したい横浜F・マリノスだったが、前半7分に先制を許してしまう。しかし、後半19分に同点に追い付く。しかも誰も予想しないような驚きのシュートで――。

 DFドゥトラのスローインがMF齋藤学の足下へと届くと、齋藤はトラップをせずに右足を豪快に振り抜く。鋭く飛び出したボールは急激に変化し、クロス バーの下を叩いてゴールに吸い込まれた。ゴールが決まった瞬間、齋藤自身も驚きの表情を見せたように、スタジアムに詰めかけたすべての人が度胆を抜かれた ゴールとなった。

「ドゥトラがスローインをうまく横に流してくれた。前を見たというか感覚で相手がいないというのは分かっていたので打ちましたが、ビックリしたというか」 と衝撃の一撃を振り返るも、「でも自分もちゃんと見てないから、どんなふうに入ったのか良く分かりません」と苦笑した。しかし、「試合前のバスの中でスー パーゴールのビデオを見ていてコーチから『シュートを打たないとああいうスーパーゴールは決まらない、打って何かが起きる』と言われたので、勢いで打てた のは良かったです」と胸を張った。

 さらに直後の後半20分に逆転ゴールを奪う。FW藤田祥史のパスはショートするが、そのボールを相手がコントロールミスして齋藤の足下まで転がってく る。「フジくん(藤田)のパスは短かったと思うけど…」と笑って答えたものの、「相手のミスもありましたが、フジくんを信頼して走っていました」と語った ようにチームメイトを信頼して走り込んでボールを受けると、冷静に逆転弾を流し込んだ。「1対1は緊張しましたが、落ち着いて決められて良かったです」と 振り返っている。

 前半はほとんど見せ場を作れなかった。「個人的にも内容が良くなかったし、ドリブルとか裏への動きとか自分の形ができなかった」と唇を噛んだが、「自分 の良さを出せていなかったけど、1点取れてポジティブになれました」と話したように、試合の流れを一変させたスーパーゴールは、自身の気持ちの切り替えに もつながったようだ。

 最下位に変わりはないが、価値ある勝利に導いたことでグループGは全チームが勝ち点7で並ぶ大混戦となり、次節のアウェー広州恒大戦で勝利を収めれば自 力でのグループリーグ突破が決まる。「今日は勝たないといけなかったし、状況は変わっていません。ただ初戦で0-3で負けた全北に勝てたので、自信を持っ て広州に乗り込めます」と次戦での必勝を誓った。タオバオ